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低身長の治療費用は安くできる?子どもの低身長に保険は使える?

低身長 治療費用

子どもが低身長に悩んでいると、親としては治療費用を捻出してでも病院に行かせたくなるのが心情かと思います。ですが費用がかさんでしまうのであれば、通院させてあげたくても通院させてあげることができないのが実情。

この記事を最後まで読んでいただいた方は、保険を利用することができるのか、費用を安くすることができるのか、より深く理解していただけていることと思います。

1. 低身長の治療費用はいくらくらいが相場なのか

まずは子どもの低身長を治療するためにかかる治療費用はいくらくらいが相場なのか、それを知っておく必要があります。実は自己負担額でなく治療そのものにかかる費用を見ていくと、年間で実に数百万円のお金が必要なのです。

年間で300万円かかり6歳から18歳までまったく同じ低身長の治療をして治療費用がかかったケースの場合、治療を終えるまでに3千6百万円もの治療費が必要ということになります。

なぜこんなにも低身長の治療費用が高いかというと、治療に使われる成長ホルモン製剤が非常に高価であるからです。子どもだから高いわけでも、国内に数台しかないような高度な医療機器を使うから高いわけでもないということになります。

当然本来成長期でグングン身長が伸びるころであるほど成長ホルモンが体に反映されやすいため、年間の治療費用も高くなります。逆に同じ低身長でも成長期を過ぎてしまった子どもや成人であると、投与しても効果が薄い場合が多いため、費用は安くなる傾向にあるのです。

ケースバイケースであるため低身長の治療費用は相場いくら、と言い切れないのですが、治療そのものにかかる費用は年間数百万円かかる場合もあることを忘れてはならないのです。

2. 治療費用を抑えたい 子どもの低身長に保険は使えるか

先ほどお話ししたのが、低身長の治療費用に年間何百万円も必要ということです。ですがこれは治療そのものにかかる費用であり、自己負担の費用でないことに注意が必要です。実際には健康保険証を出せば保険料の負担が3割負担になるため、先ほど挙げた年間300万円の治療費のケースでも自己負担額は年間90万円、月あたり7万5千円という計算になります。

各種健康保険を利用することで、低身長の治療費用の負担額は抑えられる傾向にあるのがわかります。ですがそれでも高いのはまた事実。あくまでもサンプルのケースですが、年間300万円の治療費がかかる場合に3割負担で治療を受けると、月に7万5千円と元の金額から考えれば安くはなっていますが、一般家庭の収入で考えると、簡単に捻出できる費用とはいいがたいものなのです。

3. 低身長と治療費用に悩む強い味方のサポート制度がある

子どもが低身長で治療は受けさせたいけれども、3割負担であろうとも毎月高い治療費用はなかなか捻出できないという方に向け、医療費を助成してくれるサポートしてくれる制度があります。それが高額療養費制度なのです。

この高額療養費制度を利用すると、低身長だけでなくほかの医療費も含め、治療費用の一部を払い戻してくれるという制度です。治療費を借りるわけでもなければ、特別難しい申請をしなければ払い戻しが受けられないこともありませんので、積極的に利用しないと損と言えます。

加入している医療保険によって細かな手続きが変わり、収入によってもいくらから治療費用が対象になるのかは変わってくるのですが、低身長の治療費は先にお話ししたとおり成長ホルモン製剤を利用するため高額になってしまいます。そのため基本的にはですが、ほとんどの方が対象となるものだと思ってもらうことができるのです。

例えば標準報酬月額が30万円のご家庭で健康保険に加入していれば、個人で月に1万4千円以上もしくは世帯で5万7千6百円以上の医療費が発生した場合に、高額療養費制度での医療費払い戻しがなされます。同じように国民健康保険に加入しており年収500万円のご家庭でも、同じ条件で医療費が払い戻されます。

低身長の治療費用だともっと高額になりますが、ほかの病気にかかってもわかりやすい例として「標準報酬月額が30万円」で計算をすると、月1回の診療で9万円の自己負担が必要であった場合、1~3回目は9千570円、4~12回目は4万5千600円の医療費払い戻しが受けられます。

そのため本来であれば108万円の治療費用を自己負担として支払わねばならなかったところ、実際には64万890円で済んでしまうのです。44万円弱もの大きな金額を、低身長の治療費にも、その他の医療費にも充てることができるということです。

この制度を利用するための方法はごく単純。自動で適用され振り込まれるところもありますが、多くは診療を受けた月から2年以内に加入している健康保険の組合に申請することで、どの健康保険に加入していても、同じ制度を利用することができるのです。

4. 治療費用が足りない 低身長の治療をあきらめる前に

高額療養費制度は低身長の治療費用以外にも適用できる制度ということがわかりましたが、一度自分で3割負担の金額を立て替え、あとから払い戻しがあるという制度です。お金に余裕があればいいのですが、生活費がカツカツである場合、月に何万円もの大金を継続して支払い続けるのは困難だと思います。

そこで活躍するのが高額療養費貸付制度です。この制度では名前のとおり、高額療養費となる低身長やその他の医療費用を貸し付けてくれる制度です。しかも無利子で貸し付けてくれるため、利子が付いた返済額におびえる必要もないのが特徴です。

この高額療養費貸付制度では、高額療養費として払い戻しが受けられる「見込み」がある金額の8割程度までを、申請することにより約1か月弱で先に振り込んでくれる制度です。当然順番としては先に医療機関にかからないといけないため、高額医療になると診断書をもらう場合であっても、最低1回は貸し付けなしの自己負担をする必要が生まれます。

制度を利用することにより発生するデメリットは特になく、低身長の治療費用が心配で医療機関にかかれない場合でも、しっかり定期的な受診をして治療に専念できるようになることでしょう。当然ではありますが先に受け取った医療費が8割であった場合、後に振り込まれるのは残りの2割であるため、二重に費用を受け取れるわけでないことに注意が必要です。

おわりに

いかがでしたか。低身長の治療費用は高額で、もしも医療保険がなかったら大変なことになっているのがわかります。医療保険があっても月々の出費が大きなものになるのには変わりないため、高額医療の制度を活用し、しっかりと払い戻しを受けなければ損ということですね。

治療が遅れれば遅れるほど高身長にするのは難しくなるため、今回のお話しを元に、早期に治療を検討されてはいかがでしょうか。


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