子供の身長

低身長の負荷試験とは?知っておきたいその内容を解説!

低身長 負荷試験

子供の成長が思わしくない、同学年の子達より明らかに低身長であれば、何か問題があるのでは、と心配になりますよね。

低身長の子供に成長ホルモンの分泌が正常に行われているか、調べる負荷試験があるのは知っていますか?こんかいは負荷試験の疑問や流れなどをご紹介していきます。

1. 負荷試験とは

まず、負荷試験についてですが、正確には「成長ホルモン分泌刺激」といいます。低身長、とひとことで言っても、その原因は様々です。遺伝的要因、生活習慣、思春期の遅れなどが原因なのか、ホルモンの分泌不全か原因なのかは、見た目では分かりません。ホルモン分泌が原因の場合、成長障害と判断され、ホルモン治療が必要となります。

その判断材料として行われるのが負荷試験なのです。負荷試験を受けなくても、ホルモン治療をする事は出来ます。しかし、その際は自費となり、費用も高額です。負荷試験の結果、低身長の原因がホルモン分泌不全と判断されれば、保険適用内での治療が可能になります。そのため、誰でもすぐに受けれる検査ではなく、幾つかの条件が付けられています。

2. 試験を受ける条件

負荷試験を受ける事が出来る年齢は、成長ホルモンの分泌が身体の成長に関わってくる3歳以上からになります。

低身長の判断基準は、平均身長の-2SD以上だとされています。SDとは、標準偏差のことで、年齢によってその数値は変化します。平均身長と標準偏差の一覧は、インターネットなどでもすぐに調べる事が出来ます。

更に、事前にスクリーニング検査を受け、ホルモン分泌不全の疑いがありという結果が出ると、負荷試験を受けることになります。

スクリーニング検査の内容としては、

・過去数年の成長曲線のグラフ化
・骨年齢を見るための手のレントゲン
・ホルモンを調べる血液検査
・尿中のホルモンを調べる採尿検査

があります。

このうち、成長曲線のグラフ化は、過去数年の身長、体重を親が書いて提出する必要があります。いずれの検査もすぐに終わるものですが、結果が出るのは大体一週間後ぐらいになります。この検査でホルモンが正常値であれば、経過観察となり、負荷試験は受けません。

3. 試験の流れ

負荷試験を受ける流れについて説明します。検査自体は2時間程度で終わるものなので、日帰りで受ける事が出来ます。ただ、当日は朝から絶食で水以外は飲めないので、年齢が小さい子供の場合は入院を要する事もあります。

検査には、経口、採血、注射、いずれかの方法がありますが、一般的によく行われている採血での検査の説明をします。

1度目の採血後、睡眠時と同等の成長ホルモンの分泌を促す薬を飲みます。その後、20~30分おきに採血をしていきます。何度も採血、と聞くと少し抵抗を感じる方もいると思います。実際は、点滴と同じような細い管の付いた針を差し、2度目以降の採血はその管から採ることになるので、痛みはありません。

ただ、検査が終わるまでずっとベッドで寝てじっとしている必要があるので、子供さんが退屈しないような対策が必要です。動いたり、騒いだり、泣いたり、という行動が出ると、正常な数値が出ないので注意して下さい。お手洗いも検査の前に済ませておくことを忘れないようにしましょう。痛みは殆どないとはいえ、空腹のまま何時間も拘束され、動く事を制限されてしまうのは子供さんにとっては大きな不安になります。パニックになったりしないように、親がしっかりとフォローしてあげて下さいね。

検査の結果は、すぐに出るところもあれば、1週間かかるところもあります。事前にお医者さんに確認しておくと良いかもしれませんね。

上記の検査以外にも、採尿や、脳のMRI検査などで、ホルモンやホルモンを分泌する脳下垂体の異常を調べることもあります。

4. 副作用はあるの?

子供さんが受ける検査となると、副作用は当然心配になりますよね。副作用に関しては、殆ど心配はないとされています。ただ、経口での検査の場合、検査中に多少の吐き気を感じる場合があります。

他にも、経口検査で血圧が下がり、検査後にふらつくなどの症状がある事もあります。子供さんの変化にすぐ対応できるように、よく見ておいて下さい。

副作用が出なくとも、子供さんにとっては精神的な苦痛が大きい検査でもあります。また、検査の結果によっては、その後も何度か検査をする事もあります。その都度の子供さんの精神的負担を減らせるように、親として出来る範囲のケアを心がけましょう。

5. 負荷試験の結果後

負荷試験の結果、成長ホルモン分泌不全性低身長症と判断されると、ホルモン治療をすることになります。治療を受けるペース、国や市の助成の手続きなど、しっかりお医者さんと相談しておきましょう。

負荷試験の結果が異常無しであれば、その後は経過観察となります。しかし、検査の結果はその日の体調なども多少は左右されます。低身長が変わらないようであれば、1年に1~2回ぐらいのペースでの受診をしましょう。経過によっては、再検査が必要となる場合もあります。

おわりに

ホルモン治療は、開始から2年までの間がより効果が現れ、その後はゆっくりと成長していくとされています。そのため、なるべく早い年齢からのホルモン治療が推奨されています。子供さんに低身長の疑いがあると思われたら、すぐに病院を受診するようにしましょう。

また、ホルモン治療をする、しないに関わらず、生活習慣や食生活の乱れには注意しましょう。親が手をかけられるうちは、しっかりと成長の手助けをしていきたいですね。


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