子供の身長

低身長の原因は何?治療のために早期発見を!

2017/09/23

低身長 原因

子供の日々の成長は親の楽しみ。しかし、同時に心配事でもあります。少し背が低いくらいならともかく、いくら何でも平均身長より低すぎじゃない? もし低身長なら、原因は何なの?

そんな悩みを抱えていると、お子さんを見るのもつらくなってきますよね。ここでは、低身長の原因や判断基準について解説します。お子さんが治療の必要な状態なのかどうか、しっかりチェックしてみましょう。




1. 低身長の原因を調べる前に、判断基準を知る

低身長の原因が云々と言う前に、まずは基準について知りましょう。お子さんが本当に低身長なのか判断しなければなりませんからね。そのためには「SDスコア」と呼ばれる、身長の偏差値を使います。SDスコアが標準から-2.0以上低い場合、低身長と判断されます。その基準をわかりやすく記載したグラフを、以下のサイトで見ることができます。

ファイザー株式会社公式ホームページより
http://ghw.pfizer.co.jp/comedical/material/pdf/sdscore.pdf

これなら一目瞭然ですね。例えば10歳0ヶ月の男の子の場合、身長が124.5㎝以下なら低身長ということです。大体2~3%の子供が低身長になるので、決して珍しいものではありません。学年に数人はいる計算になるのですから。

これをクリアできていれば、低身長の原因がどうこうと焦る必要はありません。許容範囲には収まっているということですからね。それでもやっぱり心配だという場合は、食事や睡眠、運動など、病気・体質以外の原因を疑うのがよいでしょう。ご両親からの遺伝も無視できません。しっかりと原因を突き止めることが大切です。

2. 低身長の原因が病気なら、すぐに治療を!

上記のグラフから、お子さんに低身長の可能性が見えたとしましょう。低身長の原因で真っ先に疑わなければならないのは、病気です。単に身長が低いのではなく、何らかの病気の影響で成長が遅れているということです。脳腫瘍などの重病が低身長の原因になっているおそれさえあります。

一口に病気と言っても、様々な可能性が考えられます。染色体の異状によるもの。心臓などの重要臓器の異状によるもの。成長ホルモンの異状によるもの。骨や軟骨の異状によるものなど。生まれた時から標準より体が小さかったケースもありますし、虐待などによる精神的な負担も低身長の原因となりえます。

当然ながら、詳しい原因は自分達で判断することはできません。迷って放置していると、低身長どころか命に関わる問題になるおそれがあります。お子さんが低身長だとわかったときは、まず重大な病気である可能性を考え、すぐに専門の病院で診察を受けましょう。

3. 低身長の原因は遺伝? 本当に原因不明な場合も

低身長の中には、原因が病気とは言えないものもあります。これらをまとめて「特発性低身長」と呼びます。緊急で命の危険があるわけではありませんが、子供の将来に関わることですから、やはり早めに原因を把握しておきたいですよね。

1つは、家族性低身長。要するに遺伝が低身長の原因ということです。両親のどちらかの身長が低い場合、その影響で子供の身長が低くなることは十分に考えられます。ただし、遺伝だからどうしようもないというわけではありません。遺伝が身長に与える影響は2~3割といったところだからです。

もう1つは、体質性低身長。文字通り、本人の体質が低身長の原因になっている場合です。標準に比べて思春期の訪れが遅く、そのために周囲より身長が低くなってしまうのです。基本的にはいずれ成長が追いつきますが、身長が低いままというケースも存在します。15~16歳になっても陰毛が生えない、陰茎や睾丸が大きくならない、初潮が来ないなどの症状がある場合は注意しましょう。

そして、原発性低身長。これは本当に低身長の原因がはっきりしないというケースです。もちろん、何の理由もなしに低身長になることはありませんから、どこかに原因は潜んでいるはずなのです。食事や睡眠などの生活習慣を見直してみる必要があるでしょう。

4. 結局、低身長は原因を問わず治せるのか?

低身長に色々な原因があるのはわかった。それはいいとして、今からでも身長は伸ばせるの? はい、当然の疑問です。そこがそもそもの出発点ですからね。

まず、病気や障害が低身長の原因の場合は、それをしっかりと治療することが大前提です。年齢や病気によっては、原因を取り除きさえすれば自然と成長が追いついてくることもあります。しかし低身長が解消されない場合は、病気の治療とは別に背を伸ばすための対策が必要です。また、根本的な治療が不可能なケースも多いので、病院でしっかりと診断してもらいましょう。

低身長の原因が何であれ、治療の基本は成長ホルモンの投与です。現在では自宅で注射を打って治療することも可能になっており、1年ほどで急速に身長を伸ばすことができます。ただしこの治療は、骨の成長が止まる前に行わないと意味がないことに注意してください。少なくとも、思春期を終える前に治療を開始する必要があります。やはり早期発見が一番重要ということですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。低身長の原因は様々で、「まあ背が低いくらいなら……」と片付けてはいけないことを理解してもらえたと思います。原則として、お子さんの成長に少しでも不審な点があったら、すぐに専門の病院に行きましょう。

低身長の原因が何であれ、発見が早ければ対応もしやすくなり、背が伸びる可能性も上がります。お子さんの将来を考え、日々の成長を常に見守るようにしましょう。


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